ブラックジャックのベーシックストラテジーを徹底解説
ブラックジャックにはベーシックストラテジーという戦略があります。これは配られたハンドに対して、どんなアクションを取ればよいのかを示しているものです。確率をもとに計算されているので、ベーシックストラテジー表のとおりにプレイすれば期待値が高まるという効果があります。ここではブラックジャック ベーシックストラテジーについて詳しく解説しています。
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ベーシックストラテジーとは?
「ベーシックストラテジー」とは、どんなアクション(ヒットやスタンドなど)をするのが適切なのかを確率をもとに定めた、勝率アップのための基本戦略マニュアルです。ブラックジャック必勝法として有名で、ベーシックストラテジー表に書かれた攻略法の通りにアクションすれば良いので簡単です。
ブラックジャックのアクション
ブラックジャックのルールは、配られたカードの合計数をカジノディーラーと比べて、「21」に近いほうが勝つゲームです。そしてプレイヤーは2枚のカードが配られてから、次のようなアクションを選択できます。
- ヒット(カードを追加してもらうこと)
- スタンド(カードはもう追加しないこと)
ほかにもオプションとなるアクションなどいろいろありますが、ブラックジャックの基本はこの2つのアクションです。
問題は「カードを追加するかどうか」
ブラックジャックゲームでプレイヤーが選択するアクションでもっとも悩むのが、「まだカードを追加するのかどうか」です。
たとえばハンド(配られたカード)が「2」と「3」であれば、合計数は「5」となります。これではカジノディーラーの合計数より大きいということはありえません。というのも、ディーラーは合計数が「17」以上になるまで、何回でもカードを追加するからです。
ではカードを追加したら「10」だったとしましょう。合計数は「15」となりますが、まだディーラーの「17」以上には及びません。
しかしもう1枚追加して「10」を引いたら、合計数が「25」となり「21」を超えてしまいます。一方でディーラーも「21」を超えたら負けとなります。
このような場面で、もう1枚追加するのかどうかを悩みます。その判断に役立つのが、ブラックジャックのベーシックストラテジーです。
ベーシックストラテジーが役立つ理由
ブラックジャックは次にどんなカードが配られるのかわからないので、結果がランダムに決まります。一方で確率を考えると取るべきアクションがある程度は判断できます。
たとえばハンドの合計数が「19」の状態でカードを追加すると、合計数は「21」を超える可能性が高くなります。一方で合計数が「10」以下であれば、どんなカードを1枚追加しても「21」を超えることはありません。
このように確率を考えると、シチュエーションごとに適切なアクションを絞ることが可能です。ブラックジャックのベーシックストラテジーはその考え方を根底にしたものなので役立つと言えます。
ベーシックストラテジーの使い方
ブラックジャックのベーシックストラテジーは表になっています。配られたハンドの合計数が縦軸に、ディーラーのアップカード(表向きのカード)の数字が横軸に並びます。
それぞれの交差するところに、取るべきアクションが書かれています。これにより、プレイヤーが把握している情報をもとに、どんなアクションを取るべきなのかがひと目でわかるようになっています。
ベーシックストラテジーは複数ある
ブラックジャックのベーシックストラテジー表はひとつだけではありません。というのも、引いたカードにより考えられる確率が変わってくるからです。
簡易的なものもありますが、より正確に適切なアクションを決めるためには3種類のベーシックストラテジー表を使います。
ベーシックストラテジー表を見てみよう
それでは実際にベーシックストラテジー表はどんなものなのかを見てみましょう。3種類あるので、それぞれご紹介します。
ベーシックストラテジー表の見方
以下に3種類のベーシックストラテジー表を挙げますが、最初にその見方を説明します。表内のマークは次のアクションをすることを示しています。
H (ヒット) | カードを追加で1枚追加 |
S (スタンド) | カードを追加しない |
D (ダブルダウン) | 掛け金を倍にしてカードを追加 |
P (スプリット) | 手札を2つのハンドに分割 |
R (サレンダー) | 賭け金の半分を放棄してゲームから降りる (できない場合はヒット) |
ハンドに「A」がない場合 (ハードハンド)

ハンドに「A」を含まない場合のベーシックストラテジー表です。ディーラーのアップカードが「6」以下の場合には、広い範囲でスタンドを選択することがわかります。
ハンドに「A」がある場合 (ソフトハンド)

ハンド(配られた2枚のカード)に「A(エース)」を含む場合のベーシックストラテジー表です。「A」は「1」とも「11」ともカウントできるので、広い範囲でヒットあるいはダブルダウンできることがわかります。
2枚が同じ数字の場合

ハンドが同じ数字(ペア)になる特殊な場合のベーシックストラテジー表です。この場合「スプリット」を選択できますが、その範囲をチェックできます。そのうえで、それぞれにベーシックストラテジー表をあてはめてアクションを決めます。
ベーシックストラテジーを使う際の注意点
ベーシックストラテジーはオンラインカジノのブラックジャックで使用できます。ただしテーブルゲームとライブカジノでは違いがあるので注意しましょう。
テーブルゲームはコンピュータ対戦型のブラックジャックで、ユーザーの好きなタイミングでアクションを決定できます。ベーシックストラテジー表を確認しながら自分のペースでプレイできます。一方でライブカジノはテーブルに複数のプレイヤーが参加しています。そのため、ほかのプレイヤーのアクションを待つため時間がかかります。
またライブカジノにはいろんなタイプのブラックジャックがあるので、それぞれルールがこまかく違いがある点にも注意しましょう。
またランドカジノでは、不正防止のためにメモや資料などの私物をテーブルに持ち込む事が禁止されている場合が多いので、注意が必要です。
まずはオンラインカジノや、トランプでブラックジャックで遊ぶ際などにベーシックストラテジー表を手元において見ながらプレイしてみましょう。
ブラックジャックのベーシックストラテジーに関するFAQ
ブラックジャックの「ベーシックストラテジー」とは、どんなアクション(ヒットやスタンドなど)をするのが適切なのかを確率をもとに定めた、勝率アップのための基本戦略マニュアルです。
ベーシックストラテジーには、配られた2枚のカードにより、以下の3つの種類があります。
・ ハードハンド (手札にAがない場合)
・ ソフトハンド (手札にAがある場合)
・ スプリット (手札の数字が同じ場合)
3枚目を引いた合計数もベーシックストラテジー表に照らし合わせて、引き続きアクションを選択します。ただし3枚目を引いているので、ダブルダウンの指示があってもヒットしかできません。
インシュランスを使うことは可能ですが、ベーシックストラテジーはインシュランスを使用しない前提で計算されています。期待値を下げないために、インシュランスは使わないほうがよいでしょう。
今回ご紹介したベーシックストラテジー表は4~8デッキに対応しています。そのためほとんどのオンラインカジノで使用できるでしょう。これ以外のデッキ数であれば、厳密にはベーシックストラテジー表も変わることになります。
ブラックジャックのベーシックストラテジーを使ってみよう
ブラックジャックのベーシックストラテジーは表の指示に従ってアクションを決めるだけなので簡単に実行できます。ただし、ベーシックストラテジー表を覚えるのは大変なので、表を見ながら実践するとよいでしょう。オンラインカジノでは表を見ながら行えるので、まずは実践してみてはいかがでしょうか。